武士の最下級である足軽の気質を評してこのように言う。とかくなまけたがり、すぐに空...
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あしがるねむがる、ひだるがる、てっぽうもたせりゃおもたがる、べんとうもたせりゃくいたがる、うちへかえればねむたがる、おんなをみせればだきたがる【足軽眠がる、空腹がる、鉄砲持たせりゃ重たがる、弁当持たせりゃ食いたがる、うちへ帰れば眠たがる、女を見せれば抱きたがる】
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あしきやまいあればさるべし【悪しき病あれば去るべし】
かつての「七去」のひとつ。女性にたちの悪い持病があれば、それは離縁される正当な理...
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あしたにみちをといゆうべにしすともかなり【朝に道を問い夕に死すとも可なり】
「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」より。人の道を聞いて悟ることができれば、仮...
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あしだはいてくびったけ【足駄履いて首ったけ】
男が女に(その逆の場合もある)ぞっこん惚れていることをいう。足駄(高下駄の類)を...
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あしもとからとりがとびたつようなさわぎ【足元から鳥が飛び立つような騒ぎ】
突然身近に意外な事件が出来すること、不測の事態にあわてる様子、またばたばたとごく...
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あしをぼうにする【足を棒にする】
足が疲れて突っ張るほど歩き回る。(小金井小次郎「足も何も棒の様になつて仕舞ひまし...
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あすありとおもうこころのあだざくらよわにあらしのふかぬものかは【明日ありと思ふ心の仇桜夜半に嵐の吹かぬものかは】
桜を見るのは明日でもいい、と思う気持ちは間違いである。夜半に嵐が吹き、桜が散って...
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あすのひゃくりょうよりきょうのごじゅうりょう【明日の百両より今日の五十両】
「後の百両より今の五十両」とも。将来の大金より、現在とりあえずまとまった額の金が...
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あすはあすのかぜがふく【明日は明日の風が吹く】
明日のことはまた明日の運命に任せ、あれこれ心配しない。また、どうにかなるという楽...
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あずまおとこにきょうおんな【東男に京女】
「東男に京女郎」(この「女郎」は女性一般の意)とも。男らしくて粋なのは江戸っ子で...
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あせみずをながしてならうけんじゅつのやくにもたたぬみよのめでたさ【汗水を流して習う剣術の役にも立たぬ御代の目出度さ】
泰平の世なればこそ、武士は元より、町人にも剣術の稽古が流行する。それは実戦に役立...
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あそばんとほっす、あそびてたらず、たのしまんとほっす、たのしみてたらず、いつわらんとほっす、いつわりてたらず、むさぼらんとほっす、むさぼりてたらず、ついにぬすまんとほっす【遊ばんと欲す、遊びて足らず、楽しまんと欲す、楽しみて足らず、偽らんと欲す、偽りて足らず、貪らんと欲す、貪りて足らず、遂に盗まんと欲す】
沢庵禅師の悟(ご)であるという。人間が煩悩に破れて堕落してゆくプロセスをいう。(...
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あそびをしてうらをかえさないのはおきゃくのはじ、なじみをつけさせないのはおいらんのうでがにぶい【遊びをして再会を返さないのはお客の恥、馴染を付けさせないのは花魁の腕が鈍い】
遊女買いをして、その遊女を次回再度指名することを「うらを返す」といい、三度目以降...
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あたえるはとる【与えるは取る】
「与うるは取らんがため」とも。何か物をくれるという人には必ず下心がある(から用心...
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あだがふかがわいさみがかんだひとのわるいがいいだまち【あだが深川勇みが神田人の悪いが飯田町】
江戸っ子の中でもとりわけ神田の人のプライドが高い、ということ。ちなみに「あだ」は...
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あたじけない【あたじけない】
けちな、しみったれた、吝嗇な。卑賤な。「あた湿ない」と表記する。(梁川庄八「行灯...
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あたってくだけろ【当たって砕けろ】
「ものは当たって砕けろ」とも。物事は成るか成らぬかあらかじめ分かるものではない。...
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あたぼう【あたぼう】
江戸っ子の啖呵に出てくる常套句。「あたりめえだ、べらぼうめ」の略。(大工調べ「八...
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あたまかくしてしりかくさず【頭隠して尻隠さず】
悪事、自分の醜い部分を、隠蔽したと思いこんでいるが、実はその一部分しか隠しえてい...
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あたまはげてもうわきはやまぬ【頭はげても浮気はやまぬ】
年を取って角が取れておとなしくなるどころか、(男の)浮気心というものはやまないも...
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